暑くなるとヤツが来る!
そうヤツが忍び寄る!
人知れず忍び寄る!
神出鬼没なヤツは、ドコにも現れて恐怖を与える!
漆黒の身体に脅威の生命力!幾度叩いても、必殺スプレーでも死なない。
最後の最後で必殺飛翔!!
人はそんなヤツをゴキブリという・・・
先日私の前に突然現れ、忘れかけていた恐怖が甦り今暗闇の中の物音に怯える日々・・・
以前も書きましたが、私はゴキブリがこの世で一番嫌いです。
小さいのも大きいのも駄目です。
これには理由があります。
その話を今回書きたいと思います。
それは、私が小学一年生の頃です。当時私は、阪神沿線に住んでおりどこにもいるただの肥満児でした。当時夏休みになると、毎日昆虫採集に出かける程に昆虫大好き少年。そんな昆虫採集に明け暮れていた頃、父親に連れられて近所の駄菓子屋さんにアイスクリームを買いに出かけたのです。
未だに忘れる事ができない出来事がその帰りに起こったのです。私が住んでいた阪神電鉄の降下はまったく整備されておらず、草むらが生い茂っており夜になるとマンションの街頭に昆虫が集まってきていました。今考えるとこの時点でアウトなマンションだったのですが、当時の私にとってはパラダイスでした。その日もいつも通りエレベーターがなかった為に階段を昇り自宅へ。その途中です。
踊り場の真っ白な壁が真っ黒だったのです。一瞬何が起こっているのか理解できませんでしたが、その状況を私が理解するのにそんなに時間は掛かりませんでした。
ゴキブリです。ゴキブリが密集して壁全体を埋め尽くしているんです。
もう気持ち悪いったらあらしない!皆さん想像してみて下さい!背筋がゾクゾクしませんか?
そんな気持ち悪い光景を見て、私の父は信じられない行動に出ました。今から考えても何をしよんねん!って感じです。何故なら履いていたスリッパを脱いで、壁にへばりついているゴキブリに向かってスリッパを叩きつけたのです。その瞬間バリバリっと十数匹のゴキブリが壁から剥がれたと思った瞬間にゴキブリが一斉に排水溝に逃げていくんです。一斉にですよ!ヤツは集団になると整列して軍隊のように動く事をその時私は知りました。その様は、この世のものとは思えません。ホラー映画を見ているかのようでした。
この出来事がトラウマになり怖くなり、これから数年後にゴキブリに飛ばれて殺虫剤で殺す事さえもできなくなってしまい、今ではただただその場で怯える事しかできません。