西日本最大の繁華街、北新地。その北新地にミシュランガイド2つ星を獲得しているお店「カハラ」。
ミシュランガイドでは、フュージョンというジャンルで紹介されています。
私は、このフュージョンというジャンルの料理を今まで口にした事がありませんでした。30過ぎてからの初体験!前日から楽しみで楽しみで心躍る気持ちでした。
超人気の為、予約を取るのも困難で、あの石原慎太郎氏など数多くの著名人が愛用しているお店だとか。
いろんな意味で楽しめそうな予感でしたが、その予感はもちろん嬉しい方向で的中してくれました!
お店は、カウンター8席のみ。よくある鉄板焼きのお店って感じです。しかし、店内は歴史ある内装の雰囲気ですが、物凄く店内はキレイで毎日の手入れが行き届いているのが、その辺りからも伺えます。
コースのみでそれも一種類のみで、時間も完全二部制です。私が行ったのはゆっくり出来るという事もあり、20:40~の部でした。10分前に着いたのですが、店内に入ろうとしたら鍵がかかっていて入れません(笑)。時間になると鍵があき扉が開くというシステム!面白いです。
肝心の料理は、オーナーシェフの「森義文」シェフが食材にこだわり抜いた食材を、ひと味もふた味も違う調理法で料理されています。その演出や味は、食のエンターテイメントですね。
それもそのはず森義文シェフは、農林水産省が与える「料理マスターズ」の第一回受賞者であり、2011年度には「現代の名工」を受賞された方です。ホント凄い方です!ってこんな一言で言っちゃっていいんでしょうかね(笑)。
そして、この日の料理も感動の連続でした。トリュフとフカヒレの付出し(?)、1つ1つが個性あふれる前菜に、豪華絢爛な黄金色のからすみ蕎麦、採りたてをシンプルに焼いた筍、巨大鮑に専用の器で仕上げたチーズフォンデュ、何層にも重なったステーキと巨大大蒜。この他にもいくつも美味しい素晴らしい料理が出てきました。大体全部でデザートも入れて9種類から10種類程度だったと思います。
その全てのクオリティの高さには、驚愕です!
料理が出てくる際に、森シェフが食材の説明をしてくれます。その時に実際に調理される前の食材も見せてくれます。正直言って全く見た事ない食材も出てきます。それらは全て、森シェフが自ら生産者のところまで足を運び、どのように作っているのか見るそうです。このこだわりこそが、北新地で41年間も愛され続ける理由なんでしょうね。
フュージョンを単なる創作料理と侮るなかれ!私は、そう痛感させられました。また、新たな刺激を求めて、再訪する事間違いナシ!のお店です。