今や知らない人がいないのではないでしょうか。多くの人が活用しているグルメ情報サイト「食べログ」。
実は、私このサイト嫌いです。なぜなら、実名ではなくハンドルネームで、勝手にお店を批評するというやり方がフェアじゃないからです。
お店を経営されている方は、皆さん商売でお店をやられている訳です。そこには、生活も掛かっている訳です。それぞれのこだわりを持ち、大なり小なり真剣に料理を我々客側に提供してくれている訳です。
それをウェブ上、ある種の公の場で批判するのは如何なものでしょうか?
まだ、良い内容を書くのならわかります。美味しい!この美味しさを他の人にも紹介したい!という気持ちで書くのであれば非常に喜ばしい事だとは思いますが、非常に酷く誹謗中傷するような内容についても書かれています。
食べ物なんて、所詮人それぞれ。万人が100点満点!美味しい!なんていう食べ物は存在しないと思います。
それでも、純粋に食べ物に対するコメントだけならまだしも、値段の事まで書く人がいます。気に食わないのなら行かなければいいんじゃないの?って思うのは私だけですか?それを敢えて、ウェブ上で酷評する必要性ありますか?
ましてや、投稿するのは一般人。別に食のプロって訳でもありません。そんな勘違いした人達が自らの素性も隠し、好き勝手投稿出来るサイトのシステムは許されるものでしょうか。
否、断じて否!
しかし、反対側でこのサイトで取り上げられて繁盛しているお店もあります。確かに素晴らしい部分もあるサイトだと思います。
だからこそ、敢えて思う訳です。あまりにも書かれる側と書く側の不平等な関係性は無視できないもので、改めて頂きたいと。
今でも問題になっている「やらせ書き込み」。これについても根絶はできないにしろ、Facebookのように実名登録制(一部例外もあります。)にするとか、ユーザのランクなどを設けて、ある一定のランクでないとコメントが反映されないようにするとか、削除依頼が入れば即それに応じるなど、対処方法はいくらでもあると思います。
それをしないのは怠慢ではないでしょうか。もはや単なる無料サイトの域を超えてる食べログ。本まで出版している訳ですから、無責任な運営は許されるものではないでしょう。
そんな中、先日大阪の飲食店が食べログを運営するカカクコムを訴えました。その内容は以下の通りです。
記事抜粋
グルメ情報サイト「食べログ」に「秘密の隠れ家」という営業方針に反して掲載され、削除の要請に応じなかったのは不当として、大阪市の飲食店経営会社がサイト運営会社「カカクコム」(東京)を相手取り、サイトからの削除と330万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴したことが19日、分かった。
同日開かれた第1回口頭弁論で、カカクコム側は請求棄却を求めて争う姿勢を示した。
訴状などによると、原告側は大阪市内のビル2階でバーを経営。
あえて看板を置かず1階に鉄の扉を設置し、2階出入り口には「開けるな」との札を多数掲げている。
だが、店内は華やかなバーラウンジにしつらえるなど、ギャップで客を驚かせる演出を施しており、客には口コミサイトに投稿しないよう告知している。
原告側は取材に「食べログで確認して来店した人には店のサービスは意味がない。隠れ家の演出が台無しだ」と主張。
昨年9月に営業方針を伝えた上で削除を求めたが、カカクコムは「表現の自由」を理由に応じなかったため、提訴に踏み切ったという。
抜粋終了
実は私も提訴した飲食店さんと同じように、ある飲食店さんから削除できないかと依頼されて、問い合わせた事があります。
まったく同じような対応をされました。電話で話したいと言っても応じず、ひたすらサイトの運営方針をメールで送ってくるのみ。全くもって誠意が感じられない内容でした。
店舗側は、契約書を取り交わした訳でもなく、全く知らない間にアップされ悪口を書かれている。それでは納得できない店舗は、全国にたくさんあると思います。
「表現の自由」と言われますが、書かれる方の権利はどうなるのでしょうか。今回だけでなく、過去にも揉め事があるサイトなだけに改善されるべきでしょう。
私もこのブログで紹介する飲食店さんについては、ちゃんと許可を得て、撮影して記事をアップしています。黙ってこっそりアップするなんて、失礼でしょう。そう思う私は、少数派なんでしょうかね。