【1月5日 AFP】世界的な金融不安がファッション界にも影響を及ぼし始めた今、ミラノのハイファッション・ストリートもセール戦略に力を入れている。ミラノのモンテナポレオーネ(Montenapoleone)通りの高級ファッションブティックは大幅な値下げを断行した。
しかし、クリスマス期間の売り上げは20%の落ち込み。地元消費者団体は今年1月の売り上げを前年比30%と予測した。伊繊維・ファッション業界へ経済危機がもたらす影響を受け、繊維製品業者とファッション連盟は連名で政府に支援を呼びかけている。
伊バッグ&シューズブランド「フルラ(Furla)」のパオロ・フォンタネッリ(Paolo Fontanelli)CEOは「大手高級ブランドでも、良心的な価格のものを売り出し始めている。それは人々が何を求めているのかを明確に示しているのではないだろうか」と語る。現在世界に約300店舗を展開するフルラにとっても今回の金融危機は深刻だ。
「07年の6月に発表したビジネスプランを改正する必要がある。他社のように、我々も2つのアプローチ法を考えている。ひとつは現実的で悲観的なプラン。そしもうひとつ、少し楽観的にいくプランだ。投資はまだ凍結されていないし、その問題については既に対応済み。新店舗オープンなどについては多少慎重になるだろう。しかしこの状況は悪いことばかりではない。なぜなら私たちは、金融危機のおかげで安くて良いスポットを見つけることができたのだから」とフォンタネッリCEO。
ロシアのリテーラーコンサルタントは 「ロシアのバイヤーたちが突然オーダーを打ち切った。通常彼らはは前金を現金で支払っていたので、企業側はそれを元手に次シーズン製品を作成するというサイクルで回っていた。しかしオーダーがない今では、全てがお手上げ状態だ」と説明する。
その打撃を受けた伊ニットウェアブランド「Lineapiu」は、08年12月に破産を申請。「ジャンフランコ・フェレ(Gianfranco Ferre)」と「マーロ(Malo)」は中国企業とパートナーシップを結ぶ交渉を進めているという。
ボッコーニ(Bocconi)大学のEnrica Corbelliniは「ヨーロッパの消費者は現在“静止状態”にある。だから“環境保護”や“道徳的”といった付加価値を強調し商品像を革新することがとても重要になってくる」とコメントした。
普通に読めば、これからの経済危機のプロローグかに見えます。我々消費者にとってはマイナスの事ばかりではありません。今まで高額で手が届かなかったブランド品が格安で買えちゃうんですよ。昨年はあのルイヴィトンも値下げを行いました。おそらくは、今後このような流れでヨーロッパなどの高級ブランド品が値下げをするのはほぼ間違いありません。そうなれば実は今まで今シーズンはパンツが3本欲しいのに2本で我慢していた人も3本買えたりなんて事も十分に考えられます。
こうやって買い物をすれば、受注がないと嘆いている会社もモノが売れれば受注が入り売上に繋がります。要は不況だからと言うだけで買い控えをするのが一番してはいけない事なんです。この不況だから買えるモノがあるし、特する事もあるんですから。
更に企業側にとっても悪い事ばかりではないんです。フォンタネッリCEOが述べているように「私たちは、金融危機のおかげで安くて良いスポットを見つけることができた」。これこそまさに今だからできる事ではないでしょうか。この金融危機に日本にとってもチャンスに転換できるのではないかと思ったりもするのですが・・・。これは私には、難しすぎる問題ですね。
ただ1つ言える事は、私も色々と今年新たな体制で望む訳ですが、不況だと嘆いていても何も始まりません。とりあえず自分ができる事を考え、実行するだけです。そうし続ける事でこの金融危機を乗り切ってみせます!