
現在だけでなく、長い将来、私達日本人において深刻な事態を招くであろう今回の原発問題。漏れ出た放射能は、土壌や川や海、その環境に依存している生物全てまでも汚染します。それは、一年や二年では収まらず十年単位の問題です。何でこんな事になってしまったのか。「
東電の責任?」「
それとも保安院?」「
それら全ての根幹である国?」様々な事態が明かされる中、これから責任をこれらの追求される事は間違いないでしょう。
情報の隠蔽。当初政府は、原発に異常はないと発表していました。そして、初動3日間放置。しかし、今更になって発生当初から数時間、1時間当たり最大1万テラベクレル(ベクレルは放射能の強さ。1テラベクレルは1兆ベクレル)の放射性物質を放出していたと見解を示しています。現状を把握していなかったのか、またしていたのにも関わらず、異常なしを発表したのかわかりませんが、これはれっきとした情報操作。隠蔽です。しかも、この情報は国民の生命の危機に関わる事です。それも何の対処もせず、ただただ放置。いよいよ炉心融解の危機があるとなった時に重い腰をあげた訳です。
その結果、原発の経済産業省原子力安全・保安院は12日、東京電力福島第1原発事故の深刻度を国際評価尺度(INES)の暫定評価で、最悪の「
レベル7」とすると発表しました。これは、あの旧ソ連のチェルノブイリ原発事故と同じレベルです。。保安院の西山英彦官房審議官は、これまでの放出量はその1割程度だとして「チェルノブイリとは相当異なる」と説明。だが東電の松本純一原子力・立地本部長代理は、放出が止まっていないことを踏まえ「
放出量がチェルノブイリに匹敵する、もしくは超えるかもしれない懸念を持っている」と発言しています。それなのに、現在の避難指示区域などを見直す必要はないとしていますが・・・。
これからの対応策はどうするんでしょうか。具体的な案はあるのでしょうか。レベル7になった事は確かに問題ではあるけれど、今一番知りたいのは、これからどうするかではないでしょうか?今回の事件は、とてつもなく重要な事です。決してあってはいけない事が起きてしまったんです。私は国と東電に強く求めます。今詳細な被害状況と拡大するであろう放射能汚染の区域とこれからの対応策を教えて下さい。この問題は、日本だけでなく近隣諸国との関係にも関わる重要な事なんですから、お願いします。