最初は「あれを書こう!」、「これを書こう!」とかって思ったのですが、考えがまとまらず・・・。でも、書きたかったので、自分が思っている事をそのまま書いてみました。ですので、最初にお断りしておきます。支離滅裂な部分もあるかもしれませんが、ご容赦下さい。
日本酒の販売を専門的に行う酒の店神興を営み初めて早くも先月で2年が過ぎ、めでたく3年を迎えました。代々からの酒屋という訳でもなく、ほとんど0からのスタートでした。今考えれば、後先考えずかなり無謀な挑戦だったように思えます。(これは現在進行形ですが。。。)それでもやってて「良かったなぁ〜。」って思える事はもちろんたくさんあります。
それは、美味しいお酒に出会えた時。美味しいとお客様が喜んでもらえた時。お付き合い頂いている取引先の方々とのコミュニケーションなどなど。心の底からそう思えます。そう思わせてくれたのが、やはり日本酒な訳です。
そんな日本酒。その日本酒自身が素晴らしいからこそ、自信を持って販売する事ができるのですが、実際その素晴らしさって何なんのか考えてみました。
味。もちろん旨い!はっきり言って最高の食中酒だと思います。私は昔ワインが好きで良くワインを飲んでいました。イタリアンやフレンチはもちろん、和食に行ってもワイン。そんな私でも1つ疑問がありました。和食にワインってどこか不釣り合いな感じがしたのです。(あくまで個人的な感想です。)更に友人と飲みに行くのに、あまりイタリアンやフレンチなんて行きません。当然居酒屋や焼き鳥がメインになる訳です。そんな時にワインを飲む。すると違和感がまた生じた訳です。
そんなこんなを繰り返しているうちに日本酒or焼酎に興味が行き、焼酎はまだお酒が飲めない年齢の頃にしでかしてしまった経験上まったく飲めなくなっていたので、それなら「日本酒やぁー!!」って感じで美味しい日本酒を飲めるお店はないのかと探していました。そんな時に偶然友人と発見したのが、現在エープラスと神興の代表である有田が営んでいた其楽です。
そこで、無濾過生原酒の日本酒を初めて口にし、深く感動させられました。この世にこんな美味しいお酒があるのかと。もちろん和食にピッタリ!大好きな刺身とも最高だし、炒め物や鶏の炭火焼きにも最高!あの時の感動は今でも鮮明に覚えています。それからほぼ週一で通いつめ、色々なお酒を飲みました。本当にいろんな場所のお酒を飲みました。そして、知りました。そんなに日本酒って、全国各地で造られているのかと。
私は神戸の東灘区にある魚崎という町で育ちました。近くにはあの有名な菊正宗があります。その他にも色々とありますが、私が住んでいた真南に菊正宗の工場がありました。別段悪い印象も良い印象もなく、ただ日本酒を造っているぐらいしか知りませんでした。(当時は日本酒も焼酎も瓶を見て区別する事もできない程。。。)
最近取引させて頂く中で、感じる事が都道府県によってまったく日本酒に対しての意識が違うようなのです。高知や新潟などは、お酒と言えば日本酒。日本酒を飲んで当たり前という感覚です。地酒を誇りに思われているのでしょう。そんな時にふと、またしても違和感を覚える訳です。神戸の灘に住んでおきながら、まったく日本酒の事を知らず、飲まず暮らしている人は、かなり多いのでは?自分もそうでしたが、これって凄く寂しい事のように思えてなりません。
自分が生まれ育った町の産業をろくに知らずいる事。確かに企業にも問題があるのかもしれません。とある酒蔵では、小学校から社会科見学で訪れる事もあるそうで、その意図は地域の産業を学ぶ事から交流が盛んに行われているようで、違う蔵では、ラベルのデザインを高校生が行ったりとかも。地方の蔵は努力されているのに、日本の日本酒をリードしている灘の酒蔵さんは何をしているのか!って思ってしまう訳です。
不味いモノを造っているなら構いませんが、皆それぞれ美味しいモノを造りそれを普及させる為に努力しています。私も微力ながら自分では頑張っているつもりです。そんな私でもわかります。日本酒は単なるお酒ではありません。日本古来からのルーツを持つ伝統ある文化なのです。
ワインも結構。ハイボールやビールも良いでしょう。美味しいです。私も飲みます。でも、たまには日本酒を飲んでみませんか?世界最高の醸造酒です。そんな世界に誇れるモノが身近にたくさんあるんです。海外では、日本酒の素晴らしさに気付き、その需要は年々増加の一途を辿っています。
日本の文化の素晴らしさに外国人までも注目しています。私達日本人が生み出すモノで優れているモノは、ホントに多く存在します。その1つに間違いなく挙げられるのが、日本酒です。とあるテレビでドイツ人女性が発言していました。「日本酒美味しいです。何故日本人は飲まないのですか?こんなに美味しいお酒なら毎日でも私は飲みたいと思いますよ。」と。
皆さん、最後にもう一度だけ。「日本酒、飲んでみませんか?」