
これまでにも何度も苦言を呈してきた闇サイト。過去の記事は詳細記事の下の関連記事を興味のある方はご覧下さい。
今回明らかになった闇サイトの犯罪は、マレーシアから覚せい剤を密輸したとして、大阪府警と大阪税関は東洋大学経済学部2年生、渡辺恭(きょう)容疑者(20)=住所不定=と無職、大阪絋史(ひろし)容疑者(25)=東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目=の2人を覚せい剤取締法違反容疑で逮捕したと23日、発表されました。この事件を起こした、主犯である大学生である渡辺容疑者は、インターネット上の闇サイトで覚せい剤の「運び屋」を募り、大阪容疑者が応じたと述べています。
闇サイトさえなければ、この二人は出会う事はありませんでした。闇サイトの有無に関係なくこの犯罪は起きていたのかもしれません。ですが、闇サイトという存在があるからこそ、こういう犯罪が多発し若年層に広まっています。
インターネット内では、一個人を特定させるのが難しい。IPアドレスなど特定するものはあるけれど、所詮は決定的な実証には繋がらない。だからこそ、安易に犯罪に手を染めようとする若者が急増する訳です。
これが原因で、特に多いのがYahoo!オークションなどのオークションサイトを利用して、コピー商品や違法商品などを個人売買している人達です。彼等の中には、自分が悪い事をしている感覚がないままに、売買活動を行っている者も多くいます。これは「この人がやっているなら私も!」となり、通常の良い悪いの判断基準が曖昧にされ、犯罪への障壁が低下へ繋がっていると考えられています。
これらを規制するにしても数が多く、規制しユーザ登録の削除や闇サイトであれば、サイト閉鎖などの強行手段に出たとしても別のところで、また新たにユーザ登録を行ったり、新サイトを立ち上げられます。イタチゴッコな訳です。
これも以前にも言いましたが、一番有効なのはインターネットユーザに対して監視見回りを協力してもらう事です。コミュニティサイトが良く取り入れている手法ですが、闇サイトを探すのは何百万人の中から人を探すようなもの。それを探すには、一人なら膨大な時間が掛かり不可能ですが、一人でも多くの人がそれに参加すればそれも可能になります。
もちろんいくつか問題はありますが、こういう解決策をドンドンと打ち出して、これこそしっかりとした法整備が必要です。正直今総務省が行っている検討会などでは、もはや不十分です。インターネットは日夜それこそ物凄いスピードで進化しているのだから、より大規模に迅速な対応を望みます。