今日8月9日は、私たち日本人にとって決して忘れてはいけない日です。
今から69年前の今日午前11時2分、九州の長崎にアメリカ軍による原爆投下が行われました。犠牲者は、死者73,884人、負傷者74,909人(1945年12月末までの推定)。天変地異でもない同じ人間による殺戮です。
これだけの事をしたアメリカ。もちろん一切の謝罪はありません。今でも、原爆投下は当時の情勢を考えてみれば、仕方のないもの。正当性のあるものとされています。しかし、どれだけの悲惨な状況だったのか、また投下した事実すらも現在のアメリカ国民の半数以上が知らないという現状があります。
私たち人間は、自らの都合の悪いものから、目を背けてしまいがちです。しかし、それが許されるものと決して許されないものがあります。今回のこの原爆投下については、後者です。私たちは、この事実を受け継がなければならないのです。
私たち人間の優れているところは、過ちに気付き、それを正す事が出来るところです。
過去の歴史を学び、それを後世に伝え同じ過ちをさせないために私たちが今真っ向からこの事実に向き合わなければならないのです。
私自身ももちろん、戦争経験者ではありません。この惨劇について、資料にならぶ数字や写真以上に多くを語る事はできません。戦争経験者。原爆投下の体験者。その方達の高齢化が進んでおり、そこにあった真実を語れる人が少なくなっています。
時間は少ないです。まず私たち日本人全体が、正しい歴史認識を持つ努力をする必要があります。それは学校で行われる教育。言わば戦後教育なるものの抜本的な見直しが必要になると思います。
そして、その前に我々大人が歴史を真剣に学ぶ必要もあります。気の遠くなるような事かもしれませんが、必要な事です。
集団的自衛権。最近よく耳にすると思いますが、我々にとってどのようなものなのか。わからない、知らないという人が大多数を占めているというメディアの調査で明らかになっていますが、その人達に問いたい。本当にその事に関して、向き合っていましたか?考えていましたか?調べてみたりしましたか?
時代の変化により、取り巻く環境は変わります。集団的自衛権も必要なものだと私自身は考えます。しかし、世界唯一の被爆国であり、敗戦国です。その経験をもっと国際的に強く発信するべきではないだしょうか。戦後、日本が歩んで来た歴史は、世界に誇れるものです。
原爆投下の焼け野原からも、今の長崎は見事に復興を成し遂げています。その歩みを我々日本人として学んでいきたいし、いかなければならない。
その為にも今日という日を忘れてはなりません。